レジェンドとは?真のレジェンドとは何か ~ブロムシュテッドに学ぶ人生100年時代の働き方~
はじめに:レジェンドという言葉の真意
レジェンドという言葉をよく耳にする。自分はレジェンドなのか、どうなのか色々考えて
みた。
現代において「レジェンド」という言葉は、スポーツ界からビジネス界まで、あらゆる分野で使われている。
あまりにもよく聞くので何かその言葉に軽い印象を受けるのだ。しかし、真のレジェンドとは単に過去の偉業を成し遂げた人ではないことはよくわかっいる。年齢を重ねてもなお現役で活躍し続け、その分野に新たな価値を提供し続ける人こそが、本当の意味でのレジェンドと呼ぶにふさわしいのではないのか。
ブロムシュテッドという偉大な指揮者
先日誕生日を迎えた偉大なる指揮者、ヘルベルト・ブロムシュテッドは、98歳になる今も指揮台に立ち続けるというまさにその体現者です。1927年に生まれ、2025年現在でも現役を続ける彼の凄さは、単なる長寿そのものではありません。90歳を過ぎてもなお音楽に対する情熱を失わず、オーケストラとの対話を通じて新しい音楽的解釈を生み出し続けたことにあります。
彼の指揮は年齢とともに深みを増し、若い音楽家たちにとって生きた教科書のような存在でした。技術的な完璧さだけでなく、人生経験に裏打ちされた音楽的洞察力は、聴衆に深い感動を与え続けています。ブロムシュテッドの姿は、年齢を重ねることが決してハンディキャップではなく、むしろ新たな価値創造の源泉となることを示しています。
少し前にテレビの特集でドキュメンタリーを見る機会があったのを覚えてるが、本当に90歳を超えてるとは思えないほどの雰囲気を漂わせていた。
クラシック音楽に触れる機会が多かったせいか、この界隈では80歳を過ぎても現役で活躍する演奏家や指揮者が数多く存在する。ムーティ、アルゲリッチ、メータなどなどこれは偶然なんだろうか。クラシック音楽は単に技術だけでなく、人生経験や深い理解力が演奏に反映される芸術だからなのではないかと思う。
年齢を重ねることで得られる洞察力、人間性の深まり、そして長年の経験から生まれる独特の表現力は、若い頃にはない価値を音楽に与えます。また、クラシック音楽の世界では年齢が権威や説得力の源泉となり、むしろ年を重ねることがキャリアの頂点へと導く構造があるということです。
例えば、同じベートーヴェンの交響曲でも、30歳の指揮者と80歳の指揮者では、音楽に込められる人生の重みや深みが根本的に異なる。経験豊富な演奏家の音楽には、人生の喜びや悲しみ、そして時の流れを知り尽くした者だけが表現できる特別な響きがあるのだ。年齢の価値とはそういうことだろうと思う。
人生100年時代における仕事の意味
人生100年時代を迎えた今、仕事の意味も大きく変わりつつある気がする。60歳や65歳での定年は単なる通過点に過ぎず、その後の数十年をどう過ごすかが人生の質を大きく左右します。仕事を続けることは経済的な必要性だけでなく、社会とのつながりを保ち、自分自身の存在意義を確認し続ける重要な手段でもあります。
長年培ってきた専門性や人間性は、年齢とともに希少価値を増し、社会により深い貢献をもたらす可能性を秘めています。若い世代が持つエネルギーや新しい発想と、シニア世代が持つ経験や知恵が組み合わさることで、これまでにない価値が生まれることも多いのです。
60歳以降でも仕事に対するモチベーションを維持するためには、まず自分の価値観を見直し、何のために働くのかを明確にすることが重要なことだ。若い頃の出世や収入増加とは異なる動機、例えば後進の育成、社会貢献、自己実現といった内発的な目標を設定することで、どのように働いて行くかみえてくる。
また、新しい知識や技術を学び続ける姿勢を保ち、変化する社会に適応していくことも欠かせないことだ。ただし、これは必ずしも全く新しい分野に挑戦することを意味するわけではない。これまで培ってきた専門性を基盤として、それを発展させたり、新しい角度から活用したりする方向性の方が現実的で効果的な場合が多いと思う。自分なんかはここ最近はうまくいかなそうなら割とすぐ方向転換をしてきた。良い意味で諦めも肝心なんではないかと思う。
そして何より、ブロムシュテッドのように、自分の専門分野に対する純粋な情熱を失わないことが、長期間にわたって価値のある仕事を続ける最大の秘訣なのではないかと思う
フリーランスとしての「新しい挑戦」の再定義?
50代後半のフリーランスという立場であれば、「新しいことへの挑戦」の意味を少し再定義して考えてみることをお勧めする。20代や30代の頃の挑戦は未知の分野への飛び込みや全く新しいスキルの習得が中心、50代後半では、これまで培ってきた専門性を基盤として、それを発展させたり、新しい角度から活用したりする方向性の方が現実的で効果的なことだ。
例えば、あなたの専門分野に関連する新しい技術やツールを学ぶ、これまでとは異なる業界や顧客層にアプローチする、若い世代との協働やメンタリングに取り組む、あるいは自分の経験や知識を体系化して発信するといった形の挑戦が考えられます。今は以前と違って自分の発信する場所が豊富です。
完全に新しい分野に飛び込むよりも、これまでの蓄積を活かしながら新しい展開を模索する方が、持続可能で意味のある挑戦になると思う。フリーランスとして培ってきた自由度や柔軟性は、この年代での「進化する挑戦」には大きなアドバンテージです。組織に縛られずに、自分のペースで新しい要素を取り入れながら、同時に自分の強みを最大限に活かせる環境がなんといいことか。
真のレジェンドへの道
真のレジェンドは一夜にして生まれるものではなく、生涯を通じて積み重ねられる情熱と継続の結果として誕生するのです。ブロムシュテッドの姿は、年齢を重ねることが終わりではなく、新たな始まりであることを私たちに教えてくれています。
人生100年時代を迎えた今、私たちには長期的な視点で自分のキャリアを考え、継続的に価値を提供し続ける機会があります。そのためには、自分の専門性を深めながらも、時代の変化に柔軟に対応し、何より自分の仕事に対する情熱を失わないことが大切です。
真のレジェンドとは、過去の栄光にしがみつく人ではなく、現在進行形で価値を創造し続ける人のことなのです。ブロムシュテッドのように、年齢を重ねてもなお現役で活躍し続け、その分野に新たな価値を提供し続ける人こそが、本当の意味でのレジェンドと呼ぶにふさわしいのではないでしょうか。
私たちも、それぞれの分野で、年齢を重ねることの価値を活かしながら、生涯現役で活躍し続けることができるはずです。そのためには、クラシック音楽の演奏家から学べることがたくさんあるはずだと思う。
今日の一曲

先日来日してコンサートやってたようです。一度は生で聴いてみたいと思います。





