2025-02-28

なぜマレイ・ペライアか

マレイペライアは最近どうしたかと気になっていたところネットで記事ををみつけて色々と検索したところ最近は指揮者をしてるということで

ひとまず安心したところである。

サントリーホールで聴いたのはもう何年前なのだろうか思い返してみると2016年が最後であった。

その後、コンサートがキャンセルしたりと健康面が不安視されてたような記事があったのでもう演奏は聴けないのか残念に思っていた。

クラシック音楽に馴染みがなくても、素晴らしい才能や感動的な人生の物語に心を動かされることはあるでしょう。マレイ・ペライアは、その両方を兼ね備えた現代を代表するピアニストです。彼の音楽は「透明な水晶のように澄んだ」と評されることが多く、クラシック音楽が初めての方でも、その美しさに心を奪われるはずです。

自分はたまたまシューマンのピアノコンチェルトという曲でマレイ・ペライアを知ったわけです。

1947年、ニューヨークのブロンクスに生まれたマレイ・ペライアは、スペイン系ユダヤ人の家庭に育ちました。4歳でピアノを始めた彼は、17歳でマンハッタン音楽院に入学し、本格的な音楽の道を歩み始めます。

多くの音楽家がそうであるように、彼の成功も一朝一夕ではありませんでした。24歳のときに参加したリーズ国際ピアノコンクールでの優勝が、彼の人生を大きく変えます。このコンクールは、音楽界のオリンピックとも言われる権威ある大会で、ここでの優勝は世界中の音楽ホールへの切符を手に入れることを意味しました。

ペライアの演奏スタイルには3つの特徴があります。

・透明感のある音色
彼の奏でる音は、濁りのない清流のようです。複雑な音楽の中にある美しいメロディーを、誰にでも聴こえるように浮かび上がらせる技術を持っています。

・感情と知性のバランス
激しく感情的になりすぎず、かといって冷たすぎることもない、絶妙なバランス感覚を持ち合わせています。まるで物語の語り手が、聴き手を飽きさせないように感情の起伏をコントロールしているかのようです。

・自然な表現力
彼の演奏には、無理な誇張や奇をてらった解釈がありません。音楽そのものが持つ美しさを、自然に引き出す力があります。

ペライアの人生で最も感動的なエピソードの一つが、彼が経験した深刻な手の怪我との闘いです。1990年代初め、親指の感染症により演奏活動を中断せざるを得なくなりました。ピアニストにとって手の怪我は、スポーツ選手の致命的な怪我に匹敵する危機です。

彼は2年以上もの間、満足に演奏できない時期を過ごしました。多くの人がこの時、彼のキャリアは終わりを迎えると考えていました。しかし、ペライアは諦めませんでした。

この空白期間、彼はピアノを弾けない代わりに、バッハの音楽を徹底的に研究しました。そして奇跡的に復帰を果たしたとき、彼の演奏はさらに深みを増していたのです。このストーリーは、困難を乗り越える人間の強さを象徴しています。

ペライアが得意とする作曲家は、クラシック音楽の中でも特に親しみやすい作品を残した人々です:

  • モーツァルト – 映画「アマデウス」でも知られる天才作曲家。ペライアの演奏する彼のピアノ協奏曲は、まるで会話をしているような親密さがあります。
  • ショパン – ロマンティックな曲で知られるポーランドの作曲家。ペライアのショパン演奏は、派手さよりも詩的な美しさを重視しています。
  • バッハ – クラシック音楽の父とも言われる巨匠。複雑な構造を持つ彼の音楽を、ペライアは誰にでも分かるように明快に演奏します。

2011年にはじめてコンサートに行ったときの最初の曲がバッハのフランス組曲でした。背筋がぴんと伸びた
ペライアから奏でられるピアノは驚くほどにまっすぐで気品が溢れていました。
その後のベートヴェン、アンコールのシューベルトも秀逸でした。

このコンサートは本当に一生忘れないことでしょう。

現在もなお第一線で活躍するペライアは、後進の育成にも力を入れています。彼の録音は、音楽愛好家だけでなく、多くのミュージシャンにとっても参考になる「教科書」となっています。

また、指揮者としての活動や、イギリスの名門オーケストラ「アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ」との協演など、ピアニスト以外の顔も持っています。

クラシック音楽に詳しくなくても、ペライアの演奏は十分に楽しめます。モーツァルトのピアノ協奏曲第21番(映画「愛と哀しみのボレロ」の主題曲としても知られています)や、ショパンのノクターン集がおすすめです。

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