Claude vs ChatGPT:1年間使い続けて見えた真実【前編】
一昨日だった8月8日にChatGPT5が公開のニュースが出た。
また AI の話?と思われるかもしれない。確かに、最近はAI に関する記事やニュースは巷に溢れている。だが、自分がここ一年足らずいや、実際に使い出したClaudeだが他の様々なAIツールを使ってみた結果、見えてきた違いみたいなものが段々とわかってきたところだ。
これは単なる機能比較でも、表面的な印象論でもない。日々の実務で使い続けた結果として得られた体験は多くの人が抱いているであろうAIの先入観を覆すものかもしれない。
1年間の実戦で見えた、AIツールそれぞれの「癖」
AIツールには、人と同じように「癖」がある。これは1年間使い続けてみて初めて気づいたことだった。
ChatGPTの癖と限界
ChatGPTと最初に出会った時の印象は「素早い」「便利」というものだった。確かに、簡単な質問に対しては即座に答えてくれるし、日常的な作業のサポートには十分すぎるほどの能力を発揮してくれる。
だが、使い込んでいくうちに気になる点が見えてきた。
例えば、5,000文字ほどの技術文書を要約する作業があったとしよう。時間に追われているならそのままChatGPTに丸投げしてしまおうと思うだろう。ところがその結果として出てきた要約は確かに「それらしく」見えるのだが、後で詳細を確認すると、文書の核心部分が抜け落ちているという印象だ。
表面的な情報は拾ってくれるのだが、文書全体を貫く論理や、行間に込められた重要な示唆を読み取ることは苦手なようだった。また、長文の企画書作成では、途中でトーンが変わってしまう問題もあるようなきもする。最初は丁寧な敬語で始まった文章が、中盤でカジュアルになり、最後は硬い表現に戻る。一貫性を保つための修正作業に、結局かなりの時間を取られることになった。
Claudeとの出会いで変わった作業の質
一方、Claudeとの出会いは今までのじぶんの作業スタイルを根本から変えることになった。
最初に衝撃を受けたのは、同じ技術文書の要約を依頼した時のことだった。Claudeは単に表面的な要約をするのではなく、文書の構造を理解した上で「この部分は○○という理由で重要」「ここの論理展開は△△を前提としている」といった具合に、文書の骨格を明確に示してくれたのだ。
これは明らかに「理解」のレベルが違っていた。情報を切り貼りしているのではなく、内容を咀嚼した上で再構成している印象を受けた。
企画書作成においても同様だった。最初から最後まで一貫したトーンを保ちながら、論理的な流れを崩すことなく文章を構築してくれる。しかも、途中で「この部分は読者にとって分かりにくいかもしれません」といった配慮まで示してくれる。
実務で体験した決定的な違い
理論的な違いだけでなく、実際の案件で体験した具体的な違いについても説明したい。「なんとなく〇〇にしたい」というクライアントから曖昧な要求があった。こうした漠然とした要求を具体化するのは、フリーランスにとって重要なスキルの一つだろう。ChatGPTに相談すると、一般的なトレンドや手法を教えてくれた。確かに有用な情報ではあったが、そのクライアント特有の事情や業界の文脈は考慮されていなかった。
一方、Claudeとの対話は違った。まず「〇〇とは具体的に何を指しているのか」を整理することから始まり、クライアントの業界特性、ターゲットユーザー、ブランドイメージといった要素を体系的に検討していった。
結果として、そのクライアントにとって本当に意味のある「〇〇」を定義することができた。クライアントからは「自分たちが本当に求めていたものが明確になった」という評価をいただけた。
技術記事執筆で実感した「思考の深さ」
技術記事の執筆でも大きな違いを体験した。
ChatGPTで記事を作成すると、確かに情報は網羅的に集められるし、構成も整っている。だが、読み返してみると「教科書的」で、実際に手を動かしている人の実感や躓きやすいポイントが抜け落ちている感じがした。
Claudeの場合は違った。同じテーマでも「初心者はここで混乱しやすい」「この概念は○○に例えると理解しやすい」といった具合に、読者の立場に立った配慮が随所に見られた。まるで経験豊富な先輩エンジニアが後輩に教えているような、実践的な視点が含まれていたのだ。
ChatGPTの長所も認めた上で
誤解のないように付け加えておくが、ChatGPTにも明確な長所がある。
簡潔で即座に使える回答を得られることは、日常的な作業では非常に価値が高い。また、プラグインエコシステムの豊富さは、特定の用途では圧倒的なアドバンテージとなる。
問題は、多くの人がChatGPTの得意分野と苦手分野を理解しないまま、あらゆる用途に使ってしまうことかもしれない。適材適所で使い分けることができれば、ChatGPTも十分に価値のあるツールだと思う。
深い思考が必要な場面での限界
ただし、深い思考や複雑な推論が必要な場面では、明確な限界を感じることが多々あった。
例えば、多角的な視点から問題を分析する必要がある戦略立案や、複数の要素が絡み合った複雑な課題の解決において、ChatGPTはどうしても表面的な回答に留まりがちだった。
一方、Claudeは問題の本質を見抜き、複数の観点から検討した上で、実行可能な解決策を提示してくれることが多かった。これは、フリーランスとして高付加価値なサービスを提供する上で、決定的な違いとなるだろう。
後編では、Claudeを深く使いこなすことで得られた「想像以上のメリット」について詳しくお話ししたい。そこには、フリーランスとして働く人が知っておくべき重要な洞察が含まれているはずだ。
特に、AI時代において「どのような人材が長期的に価値を持ち続けるのか」という本質的な問題について、実体験を基にした考察を伝えて行きたいと思う。





